地鎮祭とは、家や会社などを建てる前に、その土地の神様に工事の安全と順調な完成を祈願するお祭です。
古来、鎮祭(しずめまつり)・地祭(じまつり)・鎮地祭とも呼ばれました。
祭の際には、産土神(うぶすながみ=その土地の神様)と大地主神(おおとこぬしのかみ)を主神としてまつります。
地鎮祭の記録として最も古いものは、『日本書紀』持統天皇五年(六九一)藤原京の地鎮祭です。また、『続日本紀』和銅元年(七〇八)平城宮の地鎮祭の記述があります。以来、地鎮祭に関する記録は数多くありますが、そこに共通することは、その土地をお守りいただいている神さまにその土地を使用するにあたって承諾と認可をいただくということです。つまり、地鎮祭とは工事が安全に行われ、完成した建物等のその後の守護をその土地の神さまにお願いするものです。